2013年10月5-6日全国まるごとうどんEXPO2013in秋田湯沢(於:秋田県湯沢市)




地味な写真からはじまってスミマセン(^-^;
検品中の荷物に埋まる健さん。出発前日の準備風景です。

10月5日(土)・6日(日)に秋田県湯沢市で開催された「全国まるごとうどんEXPO2013in秋田湯沢」に、村山うどんの会として参加して参りました!
あまりにも濃密すぎる全4日間を、今回は拡大版でレポートさせていただきます。
長いので、何日かに分けてご覧ください。

最小の人数・荷物・コストで最大のパフォーマンスを目指し、前日の準備にも余念がありません。数ヶ月前に出店が決まって以降ミーティングを重ね、関連イベントを視察し、何度となくプランを見直しながら迎えた前日。
なぜか青空の下でPR用プレートをパウチしたり(そこに電源があったから!)、サンドイッチマンツールに鋲を打ったり、道具を手入れしたり。ここまでで培った抜群のチームワークで各々が自分の役割を全うする職人集団と化しております。

最初の関門はかての仕込み。
イベント慣れしている村山うどんの会といえども、今回の規模は未知数。十分な時間を見たつもりが・・はじめは楽しげに軽口なんてたたいていた面々も、借りている調理室のタイムリミットが近づくにつれてやや焦りの空気。



ひたすら肉を切り、茹で、冷まして脱気してパックするチーム志々田。
一方でひたすら小松菜を洗い、茹で、絞って切ってパックするチーム継承。
開始から4時間、豚バラ肉と小松菜がカラダの一部になりそうな深夜にようやく作業が完了。別れ際のあいさつは「では明日!」・・ではなく「じゃ、また後で・・」
たぶんいま武蔵村山でこの仕事をさせたらわれわれがトップランナーな自信、あります。

ということで数時間の睡眠を経て午前4時から各自活動を開始し、5時に待ち合わせ場所へ集合。写真もうまく撮れないくらい真っ暗。
ちなみに往路も復路も暗がりでの出発式でした。なんか非日常感にわくわくします。

2台の村山うどんカーが600km7時間の道のりをひた走り、秋田入りするとそこはもう秋の景色。テンションが上がり過ぎて眠気も吹っ飛びっぱなしのわたし。
ですが、振り返ると観光気分はここだけだったかも。



あれ、またこんなショット?
着くなり大量の小ねぎ刻みが待ち受けます。大ぶりな小口切りが得意なため早々に離脱していただいた志々田会長代行(以下、「ダイコー」)には飲みものを探す旅に出ていただくことにして、たまちゃんとわたしでひたすらねぎを刻み続けます。

ねぎの香りでお腹もいっぱいになったころ、最初のイベント「テレビ出演」の時間。
これは初参加団体特典で、北海道の下川手延べ麺さん、宮城県の白石温麺(うーめん)さんと一緒に秋田放送の夕方の番組に出させていただきました。
翌日の本番の売り上げに直結するというウワサの大事なお仕事。事前にうかがっていたのでもちろん顔のお直しは完璧です。



全国まるごとうどんEXPO実行委員長である稲庭うどん佐藤養助商店の社長さんから、秋田で初となる村山かてうどんへの「うんめぇ〜」をいただきました!
こちらの佐藤社長、それはもううどんをおいしそうにお召し上がりになるもので。こそっと「食ってる数が違うからぁ〜」とニヤリ。さすがです。
翌日からたくさんの「うんめぇ〜」をいただけるようにがんばるぞっ。

そしてイベント当日。
薄暗いうちからテント内と外装を設営しつつ、わたしは出店者ミーティングへ。各団体の代表が集まり、いよいよ始まるぞ〜の気合いに満ちています。

テント内にはカラフルなTシャツの若者が。



このイベントでは総勢250名の高校生ボランティアのみなさんが活躍されていました。
その活躍が並ではありません。びっくりします。
ごみの管理や案内の他、各テントに配属されるスタッフさんは調理以外の仕事ならなんでもフットワーク軽く、気持ちよく手伝ってくださいます。元々は専属の販促(呼び込み)スタッフとして配属されているのですが、販売カウンターやその他事務処理をこなす姿があちこちに。

作っていったサンドイッチマンツールをイヤがりもせずに被ってくれる男子たち。その笑顔は100万ドル!
女子たちは声を張って呼び込み。最後尾管理もきっちりと。なんて頼もしい。

何度か出店している団体さんの中には、始めから販売要員として見込んできているところもあったようです。村山うどんの会でもスタッフがトイレに行く間や、足りなくなった食材の仕込みに奔走する間、カウンター業務をお願いして大助かり。すごいマルチタレントぶりなのです。



この看板、彼たち彼女たちのお手製なんですよ。
これを見たとき、それはもううれしくって、うれしくって(^-^)

今回、実行委員会が掲げていた「おもてなし」のココロは出店者であるわれわれにも向けられていて、それは実行委員の方々のみならず、高校生ボランティアのみなさん、調理補助スタッフの方、地域の方々、市役所の電話交換台の方にまできっちりと浸透されていました。
これには前日入りした初日から驚きと感動の連続でした。

ところで前述の「調理補助スタッフ」さん。
当会でも1日目だけおひとりをお願いしていたのですが、登場したフジオカさんのスーパースターぶりにもびっくり。聞けば今回だけでなく、稲庭うどんの地で開催される様々なイベントでこうしてお手伝いをされているとのことで、その道のプロなんですね。出会って1時間後にはすっかりチームの仲間。

はじめての土地でのはじめてのイベントに臨むわれわれの心細さを埋めるべく、かゆいところに手が届くサポートで強力に助けてくださいました。
そしてなんと。2日目にご家族とお客さまとしていらした際には、1日目の終わりに記念にと差し上げた村山うどんの会Tシャツを着てお越しくださって。
泣きました。わたしだけじゃなかったと思います。いま、これを書いていても涙が出ます。

こんなに温かく迎え入れていただいて、われわれもなお一層がんばらないと!
ということで志々田ダイコーが山盛りの茄子を抱え、ひたすら鉄鍋を振っております。
うそです。チタンの超軽量鍋です。なんなら二本指でつまめます。どうやら腕力には自信がないらしい。

とはいえ、その華麗な技に隣のテントから歓声が。おおー!
「今日はマーボナス出すの?」
・・・いや、それはないです。



そんなこんなで開店!

開けたら最後、全員きっちり持ち場のあるわれわれには写真を撮るヒマもありません。写真といいますか、トイレに行くヒマもありません。せめてと準備していたおにぎりを食すことすら・・orz
職人芸な茹で技を持つ乙幡会長は、代替要員がいないため両日とも(自主的に)水分断ちしていました。よいコはマネしていけません。

要はそれだけ来場者数が多いということなのです。ひっきりなし。すごい集客力です。
三大うどんである稲庭うどんの地とはいえ、うどんのみのイベントでこれだけの集客とは驚くばかりでした。ちなみに閉会後の発表では来場者8万人。湯沢市の人口を超えています。遠くから各地のご当地うどんを楽しみに訪れる人たちがたくさんいらしたということですね。ホントすごい!

真ん中の写真は同じく関東から出店されていた「加須うどん」さん。
なにがすごいって、2000食からのうどんを全部手打ちです。しかもライブで。
お隣のテントでひたすら打ち続ける姿には、かっこよすぎて後光が差して見えました。1日7時間×2日間ですよ。超人技としか言いようがありません。

そしてもうひとつのお隣さんは、ご当地稲庭うどん協同組合さん。
こちらのみなさんがこれまたやさしくしてくださって(^-^)
気遣って何かと声をかけてくださったり、「他所のうどん食べるヒマもないでしょう」とおいしい稲庭うどんをくださったり。感謝感謝です。

僭越ながらお返しにと村山かてうどんをお召し上がりいただいたら、「うん、うまいよ!これうまいね!!」って。ありがとうございます!!!



あれ?手袋外さないんですか?
1日目、調理用手袋を替える間もなく麺を茹で続けた乙幡会長の素手。
うっかり爪でも立てたら・・;゚Д゚)キャー

1日目の終わりの記念撮影。
いま思えば、まだちょっと余裕の笑顔(笑)

夜は実行委員会と出店者が集う交流会がありました。



交流会から、ひとりの長旅を乗り越えた健さんが合流。着替える間もなく会場へ。
出店者は各団体3分ずつのスピーチでわが町とわがうどんのPRをします。

わたしの番では、村山うどんの会メンバーはホールからのにぎやかしに集中し過ぎて誰も写メすら撮ってくれず(涙)代わりに初出店同士顔見知りになった下川手延べ麺さんをあげておきましょう。勇ましいイッキが見ものでしたよ(^_-)-☆

日が変わって2日目。
麺茹でチームと・・



盛りつけチーム。
どちらも鮮やかなコンビネーションで、1日目を超える825食を流れるように手際よく作り続けました。
その過程では「このうどん、すんげぇうんめがった〜!つゆまで飲んでしまったぁ〜!」とわざわざ伝えにきてくれたおばあちゃんがいたり、「あたし、武蔵村山の出身なのよ〜!懐かしかったわぁ!!」という同郷のお母さんがいたりと、お客さまたちに支えられてパワーが増しつつの2日目でした。
この825食という提供数は村山うどんの会では新記録です。やったー!

とはいえ。17時の閉会を待たずしての早々の完売。それもどこよりも早く・・。
これが今回唯一最大の後悔でした。

もちろん満足感も充実感もあるのです。だけれど一方で、このメンバーならうどんさえあればもっとやれたという思いも否めず、また、せっかく村山かてうどんのブースにお越しくださったたくさんのお客さまをお召し上がりいただけないままお返ししたのが本当に、本当に申し訳なくて。

来年もしまた出店の機会をいただけるなら、今度はもっともっとたくさんのうどんをもって、そして今回学んだことを活かし商品をますますおいしく作りこんで臨みたいと全員で話しました。
もう一度この地を踏みたい、真剣にそう思いました。

「力作業はいいよ。大丈夫だいじょうぶ。制服も汚れちゃうから。」
と言ったら「それは大丈夫なんです」と逆に困った顔をされてしまって、お言葉に甘え撤収もお願いしたら、男女問わずのテキパキぶりであっという間に片付いてしまいました。

本当に気持ちのよい、よくできた高校生ボランティアのみなさんです。最後の最後、暗くなるまで本当にお世話になりました。
わたし的には、人生で出会ったすてきな高校生チームランキング第1位、すてきなボランティアチームランキング第1位です。「ボランティアとは何か」を教わったような気がします。
みなさんのおかげで2日間、とても気持ちよく仕事をすることができました。
本当にどうもありがとうございました。



湯沢最後の夜、毎晩通ったお店で最後の打ち上げ。
この日のビールの味は、2日目終わりに撮った記念写真のみんなの笑顔とともにきっと忘れないと思います。

イベントを乗り切った充実感だけがそうさせるのではなく、湯沢の人の温かさ、うどんがつなぐ縁のすばらしさが相まって、全員にとっての一生の思い出となるのだと思います。
すてきなイベントを企画し、お声がけくださった実行委員のみなさま、フジオカさん、高校生ボランティアのみなさん、いろいろ教えてくださった出店者のみなさま、そして東京から声援を送ってくれたみなさま、本当にどうもありがとうございました。

長い記事をお読みくださってどうもありがとうございました。どれも削れないワン・シーンすぎてこんなになってしまいました。
これからも村山かてうどんと武蔵村山を発信すべくますますがんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!





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