2013年度めんくい教室 〜その2

2013年9月14日手打ちうどん「めんくい教室」in武蔵村山市民会館



いよいよ残すところあと2回となった手打ちうどん「めんくい教室」。
ここまで回を重ねてご参加になり、級・段を取得して次のステップを目指される方が大半の今回は技術向上メインで講習を進めるために、これまでと比べるとぐっと参加人数を絞ることでおひとりおひとりがしっかりと各工程に関われるように講習を設定しています。

そんなコンテンツ盛りだくさんのこの日、ちょうどよく取材が入りました。
東京都が行う「多摩の魅力発信プロジェクト」の中で、武蔵村山市を伝えるものとして村山かてうどんが取り上げられることに。
会員店で店主がうどんを打つ様子と、このめんくい教室に人が集う様子が動画で紹介される予定です。詳細はまたお知らせしたいと思います。
撮影にご協力くださった受講生のみなさま、どうもありがとうございました!

講師資格の第一歩となる初段の検定には、3名の方が挑戦されました。
今期ここまで一度の欠席もなく参加され、ご自宅でも道具を揃えて鍛練されてきた方たちのうどん打ちはそれはもうお見事で。すでに体が覚えているが如く、スムーズに、美しく、そして楽しみながらこれまで磨いてきたうどん打ちの技をお見せくださいました。

生地がきれいな四角に延されていく様子は近くで見ていた講師が思わず感嘆の言葉をもらしたほど。こうして毎回熱心に取り組んできてくださったことが何よりうれしい講師チームなのでした。
検定結果はもちろん文句なしの合格。おめでとうございました!
講習終了後、新しい仲間の誕生を講師・スタッフ一同でよろこび合いました。



こちらも見事な手さばきで手元が見えないほどの華麗な技を見せてくれていますが・・隊長が冷や汁用のごまをすっております。
今回は定番の肉汁のほかに、埼玉出身の大舘講師の監修により、こちらも郷土料理である冷や汁うどんを出させていただきました。かてチームの面々が大舘講師のレクチャーを受けながら仕上げていきます。ちなみに村山うどんの会の手打ちうどん教室で冷や汁出すのは初めて。どきどき。
・・・レシピ・・・
<材料>
ごま、きゅうり、長ねぎ、みょうが、青じそ、味噌、みりん、出汁(かつおと昆布)
<作り方>
@きゅうりは縦4等分にしてから薄いいちょう切りにします。
長ねぎ、みょうが、青じそはみじん切りにします。
Aすり鉢でごまをよくすります。すりたてがおいしいので、炒りごまをすって使いましょう。
Bすり鉢にきゅうりを入れ、すりこぎで上から軽くつぶすようにして汁気を出します。きゅうりの形が残る程度の加減でOKです。
C小さめのボウルなどに味噌を入れ、みりんで軽くゆるめておきます。
味噌は1人前大さじ1/2〜1くらい(好みで)、みりんは隠し味程度の量で。
Dすり鉢に味噌を入れ、出汁をすこしずつ加えてのばします。一度に入れるとダマができるので気をつけましょう。出汁は1人前120〜150mlくらいです。
E青じそ、ねぎ、みょうがを加えてよく混ぜ合わせてできあがり。冷たくしめたうどんをつけていただきます。

以前に外食をした際に冷汁うどんをいただいたことがあるのですが、実はあまりインパクトを感じず、その時は興味を感じるほどでもなかったわたしですが・・・今回の冷や汁はほんとうにほんとうにおいしかった!やっぱり地元の方に直接教えていただくと違うものです。
大舘講師に手とり足とりで習うことができてなんだかお得気分な講師チームでした(*^-^*)

一方では各卓のうどんが着々と打ちあがっていきます。
講師の説明に熱心に聞き入る真剣なまなざしがまぶしい!



おいしそうなうどんができあがりました。今回のは粉のせいだと思いますがちょっと白い。国産小麦はとてもデリケートで、その時その時で違う表情を見せてくれるからおもしろい。
受講生のみなさま、講師がそろって「いただきます!」

そしておいしくいただきつつ、志々田会長代行より級・段の認定証を授与。10名の方が新たなステップに進まれました。

その中には番場講師の姿も。
めんくい教室の人気講師としてその腕には「番場マジック」の称号までささやかれるベテラン講師ですが、今回、つゆとかての仕立てが主な課題となる四段に合格され、師範代となられました。黄三角巾の番場講師はこの日が見納め。次回からは黒帯ならぬ「黒三角巾」での登場となります。
師範代は師範(五段)の補佐として講師の育成に務めるとともに、村山うどんの会公認の下で自身の主宰による村山かてうどん教室を運営することができます。

最後は石川師範より検定の講評。
今日の初段検定はなかなか見られないほどの出来栄えで、受験された方たちの日々の努力が高く評価されました。
同時に、季節や粉の状態、受講生の方たちの属性によって全く勝手が変わってくる国産小麦でのうどん打ちなので、今後は「とにかく数をこなすこと」で、臨機応変さを身につけていっていただきたいとの激励をいただきました。

今回は前回までの数回に比べるとスペース的にも余裕があったせいかどことなく和みムードの教室だったように思います。お越しくださったみなさまに、いつも以上にお楽しみいただけていたらよいのですが。
次回も同じような雰囲気での開催になると思います。ご予約の方はどうぞお楽しみに。

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会員店であるとともに、これまで手打ちうどん教室を支えてくださった加藤敏春講師が9月10日に永眠されました。
明るい笑い声と渋い歌声でいつもみんなを盛り上げてくれた大切な仲間の、あまりにも早く、惜しまれる旅立ちでした。
この日、講習開始前の朝礼にて講師・スタッフ一同で黙祷を捧げました。
長きに渡るご尽力への感謝の意とともに、加藤講師のご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。

2013年8月10日手打ちうどん「めんくい教室」in武蔵村山市民会館



この日のめんくい教室いちばんのトピックスは、なにをおいてもとにかく「暑かった」。これに尽きます・・。
事前に施設側に扇風機の設置を依頼したり、講習前・講習中ともに常に水分補給を呼びかけたりと対策をしつつ、でもやっぱり暑い中うどん打ちにお越しくださったみなさまに申し訳なくて。開催後、施設側には再度お願いをしました。参加者のみなさまがより楽しくうどんを打てますように・・。

さて、第5回となる今回もたくさんの方がお越しくださいました。
リピート参加の方も多く、前回のめんくい教室やご自宅での復習を受けて講師への質問も活発に。うどん人がふえてとてもうれしいことです(^-^)

あれ?講師やスタッフたちの働く姿にちょっと変化が。
そう。村山うどんの会のオリジナルエプロンが完成しました〜!
この日デビューのエプロンは色が何種類かあって、講師それぞれが好きな色を選んで着用。 いちばん人気はワイン色でした。
ちなみにこちらのエプロンは一般販売もしております。ご希望の方は次回のめんくい教室でスタッフまでお申し付けくださいね。



こちらは次回に初段検定をひかえた方たちの卓。小泉講師のマンツーマン指導で本番さながらのリハーサル。計量からひとり一単位のうどんを打ちます。ご自宅でも打っているというおふたり、タンデムで麺切りする姿がかっこいい!とちょっとした評判に。おお、ホントにすてきですね!!

かてチームではすいか割り・・じゃなくて、すいか切り中。
昨年に続いて今年も夏の風物詩の登場です。うどんの後のデザートに。



大にぎわいの会食タイム。うどんを囲む笑顔、いいですねぇ。
実習室とは打って変わって涼しい座敷の部屋で、みんな一緒に舌鼓。
最後は浅川講師からのなごみ系ごあいさつで締め。今回もみなさまととても楽しくご一緒させていただきました。暑い中本当にどうもありがとうございました!

この日の様子は講師隊長のブログでも「暑く」(!?)お伝えしていますのでぜひご覧くださいね。
盛会のうちに進んできた今期のめんくい教室も残すところあと2回。次回はちょっと涼しくなっているかしら。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

2013年7月6日手打ちうどん「めんくい教室」in武蔵村山市民会館



今回はおひとりの欠席もなく、今期いちばんの参加者数。教室の中は人口密度MAX。そして気温、湿度ともにハイレベル(?)なこの日、最初の声がけはもちろん「水分補給はしっかりと!」です。
各卓に分かれて自己紹介からのうどん打ちがスタート。

第4回ともなると、1級を目前にしたリピート参加の受講生の方が増えてきます。全員が認定証取得者のチームでは、数年ぶりに登場の体験コンテンツ「うどん打ち比べ」を実施。なんと、村山うどんの会が讃岐うどん用の粉を使ってうどんを打ちます。

粉が違うと工程も仕上がりも結構何もかもが違うんですよ。
こちらのチームは讃岐の地出身の講師が担当。香川県から取り寄せた「緑あひる」という粉を使い、1チームは緑あひる100%で、もう1チームは村山うどんの会オリジナル地粉と緑あひるを配合した粉でうどんを打ちました。
小麦粉と加水率の関係や、吸水の仕方やこしが出るタイミングの違いなどを体感できるので、苦戦しつつもなかなかにおもしろい内容です。

回を重ねて参加くださり、顔見知りになった受講生の方たちの盛り上がる様子を見ているとなんだか楽しい気分になってきます(^-^)♪



こちらは韓国からご参加くださった方を交えてのグローバルチーム。
「ボクは顔出しNGだからね!」といいつつピースサインを出している講師隊長。いつもはわたしといっしょにつゆ・かての調理やバックヤードの仕事をしていますが、今回久々に担当の卓をもち腕がびんびん鳴っていました。(たぶん。)

大学の客員教授として来日されるのを機に、ぜひ日本のうどんを打ってみたいとのことでお申込みくださいました。そのような場に村山うどんの会をお選びくださってどうもありがとうございます(^-^)

場面は戻って、ふたたび讃岐の粉チームの卓。
すっかり手慣れた様子の男性ふたりがタンデム打ち。かっこよいです(*^-^*)

女性のカメラが向く先はもちろんうどん生地(笑)
さわってみると地粉のそれに比べてつるつる感が際立つこちらの生地ですが、写真に撮ると・・・ちょっと違いがわかりにくかった様子(^-^;

ちなみにメジャーを取り出しているのは、生地の厚みを確認するために延した生地の幅を図っているところ。ここからその時点での厚みを算出します。峯岸師範から講義を受けてこんな理論も身についています。



今回は讃岐の粉で打ったうどんに合わせて、いつもの肉汁とともにぶっかけうどん用のつゆも用意しました。かては茄子とエリンギの天ぷら。大きくて立派だったエリンギの天ぷらが好評でした。

そしてみんなで打ったうどんを囲んでの会食タイム。さすがに人数が多すぎて、昼食後にしてもちょっと量的に足りない感があったかも。ごめんなさい(^-^;
他よりは多めに打った讃岐の粉のうどんは、なんと会食スタート後10分ほどで完売。色や食感の違いを味わっていただけたと思います。

最後は志々田会長代行からこの日級を取得された方への認定証の授与。おめでとうございます!
回を重ね、いくつかの課題もあがるここ最近のめんくい教室ですが、今回は帰り際に初参加の方から次回のご予約をたくさんいただいたり、復習用の粉を完売するまでお買い求めいただいたり、「どうやったら認定を受けられますか?」なんて質問もいただいてうれしいひと幕も。

この日の様子は講師隊長のブログでもお伝えしていますのでぜひご覧くださいね。
たくさんの方々にご参加いただけてとてもうれしいめんくい教室。次回もまたみなさまとご一緒できるのが楽しみです!どうぞお気をつけてお越しくださいませ。



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